佐藤 拓雄
2019/04/18
およそ花というものに疎い私ですが、桜は大好きです。
私は、桜という花は、「シチュエーションの花」だと思っています。
花そのものというより、風景の中にどう桜があるのか、というところが美しい、というか、その場所全体の風景の印象を、短い間だけ劇的に変えるその状況全体がよい、というか。
ここに桜があったのか!ということを、咲いた時に初めて知って感激する、というのもいいですね。
よく知った場所でも、毎年、ああ、ここにあったのか、という桜が一つ二つあります。見慣れた風景を一変させるような存在感。
そういうところがいいので、桜の下で宴会をするより、通勤途中とか、家のそばとか、日常の中で目にする桜が好きですね。
それから、学校の桜。これもいい。
毎年楽しみにしているのは、自宅近くの桜。
青空と桜のコントラストは、毎年、「目の深呼吸」のような清々しい気持ちになり、新年度スタートという時期と相まって、心身がリフレッシュされる気持ちになります。
以前、家族の大きな困難を乗り越えたタイミングでこの桜が咲き、心に沁みた思い出もあるのでなおさらです。
また「枕草子」みたいになってきましたので、このへんにしておきます。
私はこういう感じで桜を見ているので、お題の「おすすめスポット」というのが出てきませんでした。すみません。
【写真】は、仙台市内のある高校の裏で見つけた桜。少し古くなった建物の裏側で、敷地の外の道路に、はみ出さんばかりに咲き誇っていました。きっと桜の時期以外は、人が目を奪われたり、足を止めたりするような場所ではないはずです。
こういうのを見つけて写真を撮るのも、桜の季節の楽しみのひとつです。
明日は、西ノ入アナウンサーです。