アナ・ログ

2019年を振り返って

金澤 聡

2019/12/25

今年、仕事で広島に行きました。
就職活動で訪れて以来、25年ぶりの広島でした。
広島に到着したとき、街を歩いている多くの外国の方の姿を目にして驚きました。
色んな言語が飛び交うオープンテラスの喫茶店の光景は、お洒落なイタリアのカフェのようでした。

宿泊先のホテルに戻ると、窓から原爆ドームが見えました。
仕事用の資料作りの手を止めて、原爆資料館と称されている平和記念資料館へと向かいました。
平日でしたが、入り口は海外からの観光客の列。
街で見た多くの外国の方は、資料館を訪れた方々だと知りました。

25年ぶりの資料館。
改めて平和であることのありがたさを感じました。

当たり前のように仕事ができることの尊さを胸に
広島でスポーツ実況ができることに感謝して実況席に向かったことを覚えています。

来年は大きな災害などなく平穏無事な年になるよう願って。

(※写真は、平和と自由を祈願して自由の女神像を掲載しました。お台場ですけど…)

今年の『アナ・ログ』は今回で最後です。
今年もご覧いただきありがとうございました。
アナウンサー一同感謝申し上げます。
新年は1月6日からスタートです。
これからも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
では、良いお年を!


11/26 いい風呂の日「お風呂と私」

金澤 聡

2019/12/03

先日、山形の山寺へ行ってきました。
「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」
芭蕉の句で有名ですが、当然この時期は蝉の声は無く、閑さの空気にどっぷり浸かるような山寺でした。
朝8時すぎに立石寺を目指して、階段を一歩一歩確かめるように登っていきました。
スタートは快調なペースでしたが、300段あたりから突然腰痛が発生。一段一段登るたびに煩悩が一つ一つ消えていくとガイドに書いてあったので、ここでやめるわけにはいかないと100段登って休憩、50段登って休憩を繰り返しながら、なんとか階段を登り切りました。

頂上で待ちくたびれた息子二人には、「遅すぎない?」という労いの全くない言葉をもらいましたが、額に汗しながら腰痛に耐え登り切った達成感と心地いい疲労感を得ることができました。

帰りに饅頭屋さんに寄って、出来立ての「山寺まんじゅう」を茶釜の湯で煎れたお茶でいただきました。茶釜の湯がとてもなめらかでやわらかく、お茶の美味しさを引き出していたのと、できたばかりの温かい饅頭が最高に美味しく、腰の痛みとふくらはぎの痛みを和らいでくれました。
茶釜を見ていたらなぜか温泉に行きたくなり、家族を温泉に誘いましたが、息子のスケジュールが詰まっているとのことで却下。泣く泣く家に帰りすぐに我が家のお風呂に入りました。
「あ~やっぱり我が家が一番だな」という旅先から帰ってくると定番の一言を漏らしながらゆったり湯船に浸かり完全に疲労を拭い去りました。

気持ちよくお風呂に入るために、もっと運動しようと決意した山寺。煩悩が消えたかどうかは…わかりません・笑

次は、西ノ入アナウンサーです。

七五三

金澤 聡

2019/11/20

うちは息子が二人。ふたりとも小学生。七五三を迎えたとき、スタジオで写真を撮りました。定番の手に刀を持って撮影しました。
すると、『兜を被りたい!』『鎧を着たい』と言い始める訳です。
さすがに端午の節句でもないので、何とかなだめて、 “The七五三” という写真を撮ったのを覚えています。
あれから下の子は3年がたち、いまでは、海で鎧をまとっているカニやエビといった甲殻類を食すのが大好きになりました。無類の甲殻類好きです。

そんな下の息子を連れて、先日、会社の有志の方が催してくれた釣り大会と芋煮会に参加しました。
私と息子は塩釜の漁港の岸壁で釣りと芋煮を楽しませてもらいました。そこで、会社の後輩が見事シャコエビを釣りあげました。甲殻類好きの息子は大興奮です。
さっそく七輪で火をおこし、息子が率先してシャコエビを焼いて、率先して食べていました。「最高に美味しい」と笑みをこぼし、会社の後輩に感謝していました。

こうやって父親と一緒に遊びに行ってくれるのはいつまでなのだろうかと、成長していく息子を見ながら思う休日。まさか、こんなにエビやカニが好きになるとは思いませんでしたが…。
将来は「お寿司屋さんを経営したい」とポロっと息子は言っていましたが、『経営かいっ!』と心の中で突っ込む父親なのでありました。

次は、高橋アナウンサーです。

「私、〇〇マニア?です。」

金澤 聡

2019/11/05

モンゴルの遊牧民が使用している、伝統的な移動式住居「ゲル」に1泊してきました。モンゴルに行く時間の工面と予算の都合により、国内の宿泊施設に泊まることにしました。
仙台から車で2時間半のモンゴルへ家族で行きました。(写真の場所が国内モンゴル?です)
室内はベッド4台置けるスペースがあり、結構ゆったりと過ごせます。実際のゲルと同じ作りなのでトイレと窓はありません。
(※室内にトイレはありませんがは別に設けてあります)
電気を消せば夜は真っ暗。そこが、施設の敷地内なのか、モンゴルの草原なのか、暗闇の中で想像が広がります。

夜になると、モンゴルの伝統的な弦楽器「馬頭琴」の演奏が披露されました。モンゴル出身のプロの演奏家の方が奏でてくれます。
「デール」という民族衣装を着て、「ゴタル」と呼ばれる膝丈で先のそりかえったブーツを履き、「ジャンジュン・マルガイ」という帽子を被った方がステージで演奏してくれました。
「ホーミー」呼ばれるモンゴルに伝わる歌唱法を披露してくれました。腹の底から響く低い音声の中に、なんと口笛のような音を同時に発声するというもの。驚きました。
目を閉じて馬頭琴とホーミーの音色に包まれていると、チンギスハンが凱歌に合わせて踊っているのが、想像の中で広がります。

朝食には、モンゴル料理の「チャンサンマハ」をいただきました。これは羊の肉を塩茹でしたシンプルな料理ですが、これが朝ごはんにちょうどいいあっさりした美味しさ。クセが全くなく肉のうまみを堪能できる調理法だと思います。羊肉をよく噛んでいると、フビライハンが舌つづみを打つ姿を…、さすがに想像は広がりませんでした。

たった一泊ですが、モンゴルを満喫しました。一泊でモンゴルの文化を網羅するマニアには到達できませんでしたが、日本で異文化が体験できた貴重な時間でした。

次は、堤アナウンサーです。

お腹いっぱい食べたい!「秋の味覚」

金澤 聡

2019/10/18

年間60回以上も海へ釣りに出かけるという楽天初代監督の田尾安志さん。釣った魚を何度もいただいてご馳走になっています。
これが美味い!
色んな種類の魚をいただいて食べましたが、どれも美味い!
普段そんなに魚を食べない子供たちも『田尾さんが釣った魚だよ』と言ったとたん、我先にと箸を伸ばします。子供が食べても美味い!と絶品の田尾さんの魚。

そんな釣り名人の域に達している田尾さん曰く、「色んな魚を釣って食べてきたけど、一番美味しいのは、サンマだね」と。海釣りに一度も行ったことがない私もそう思います。
サンマをこの秋たくさん食したいのですが、不漁で値段が高い。9月上旬ごろスーパーで買ったときは300円近い値段。一般の食卓に並ぶいわば庶民の味から、サンマは高級魚へ。意を決して買ったサンマをひと口ひと口大事に噛みしめながら食べました。

もしかしたら、回転すしではサンマの握りが、“金の皿”に乗って回っているのでしょうか。もしかしたら、サンマの握りはお小遣いと相談しながら逡巡しつつお皿を取らないといけないのでしょうか。
なんて寂しい妄想ばかりが空虚に頭を回りますが、今年の秋もサンマをお腹いっぱい食べたいものです。

次は、下山アナウンサーです。

コーヒーの話

金澤 聡

2019/10/11

朝食後には必ずコーヒーを飲みます。
濃いめが苦手なので、お湯を足して薄めて“偽”アメリカンにして飲みます。
イタリア人のようにエスプレッソをサッと飲み干して小粋に街を闊歩したいところですが、エスプレッソを飲んだ後は、白湯を何杯も飲んでしまう味覚の質なので、いっそのこと薄めてしまえということで、こんな飲み方になりました。

このコーヒーの飲み方にも利点がありまして、大の甘党の私にとっては、甘いものと若干薄めのコーヒーの相性がいいのです。これを分かる人いないですかね?

そんなことを知ってかどうかは分かりませんが、息子がコーヒーに合うおやつということで、お菓子の家を作ってくれました。
どこから食べていいか迷ったあげく屋根から食べましたが、結構大きい家だったので、相当コーヒーを飲みながらご馳走になりました。
薄いコーヒーとお菓子の家の相性も抜群で、がぶがぶ飲みながらいただきました。そんなにお菓子の家を食べることもないでしょうが…。

次は、寺田アナウンサーです。

ショックだったこと

金澤 聡

2019/09/25

この夏に、福岡の宗像大社に行きました。
「神宿る島」と言われる宗像・沖ノ島と関連遺産群が世界文化遺産に登録されています。
冒頭『行きました』と書き出して、あたかもそれが目的で自主的に行ったかのような表現ですが、実は、福岡旅行したときに知り合いのご家族に勧められて一緒に“連れて行っていただきました”。

私にとってはとても神秘的でした。
神話の世界でしか知らない、『天照大神』の三女神がまつられていて、日本創造に触れたような感覚になり感動。さらに、境内にある、国宝8万点を収蔵展示されている「神宝館」に行くと、学校の歴史の授業で習ったものが数々展示。勾玉、鏡、銅剣など国宝の展示物の圧倒感。
歴史の教科書に掲載されている写真群が私の脳裏にフラッシュバックしてきては、『本物だぁ』とため息のような感嘆の声が自然と漏れていました。
この上ない満足感を得て帰路につこうとした時、子供たちが宗像大社の池のそばで鯉の餌が売られていることに気づきました。まあ、夏休みだし、世界遺産に来た記念になればと思い二袋買いました。

餌を池に投げ入れたとたん、池中の鯉が一斉に集まり始め、群れをなし、我も我もと争うように口を広げて餌を求めてきます。上を下への大騒ぎとはこのこと、鯉が鯉の上に乗り上げ、激しい水しぶきを上げながら襲いかかるように餌に向かってきます。
厳かな宗像大社の雰囲気の中で、生きることへの激しすぎる欲を目の当たりにして、その景色に若干ショック覚えたものの、何だかんだ言っても、命あるもの最後は“食すること”なのかもしれないと妙な悟りを感じました。
宗像大社の鯉こそが、霊験あらたかだったのかもしれません(笑)

次は高橋アナウンサーです。

9月10日は牛タンの日

金澤 聡

2019/09/11

もともと焼肉の部位で一番好きなのが牛タンです。牛タンを食べたくなったときに行くお店が『炭火焼肉~勇(いさみ)~』です。
肉厚でうまみ凝縮の絶品です。大きな牛タンをはさみで切りながら焼きます。とにかく見た目と味の衝撃が大きいので、大事な知人との会食でも一気に盛り上がり、話のつかみにも最高の逸品です。

※どこぞのグルメ情報誌みたいになってしまいましたが、写真と店名の掲載は、店長さんが快諾してくださいました。ありがとうございます。

新幹線移動の出張の時は、必ず仙台駅構内で牛タン弁当を購入します。飛行機移動の時は仙台空港で必ず食べていたのが、「牛タンカレーうどん」。このカレーのつゆと牛タンの融合が絶妙な味を出していて、クセになる美味しさだったのですが残念ながら、販売終了…。
もう一度食べたい、幻の牛タンとなってしまいました。

その他にも絶品の牛タンは数多あり、まだまだ未開のものがあるのではと探し求めています。そうそう、「牛タンしゃぶしゃぶ」の美味しいお店もありまして、これまた絶品です!
これからも“うまい”牛タン行脚を続け、「我が牛タンのアルカディア」を見つけたいと思っています。

次は、西ノ入アナウンサーです。

ちょっとラッキーなできごと

金澤 聡

2019/08/26

先日、行ってみたかった場所に行きました。
新元号の「令和」にまつわる福岡の太宰府天満宮。
約1300年前に福岡県の太宰府で行われた「梅花の宴」を記した万葉集の歌の序文が「令和」典拠ということで、せっかくなので行くなら「令和元年」しかないという強い思いに駆られて訪れました。

実は妻が芸術家の日比野克彦さんを通じて、今年4月に就任された40代目の太宰府天満宮宮司の西高辻(にしたかつじ)信宏氏と知り合いだったという事が判明。(凄い人脈に相当驚きましたが…)そんな縁もあり、学問の神様からやや見放されている私たち家族を社務所に招いていただきました。

菅原道真公の末裔でもある西高辻信宏宮司から、太宰府天満宮や令和にまつわるお話、そして、菅原道真の逸話に由来する「梅ヶ枝餅」のお話をしていただき、さらに、本家本元の「梅ヶ枝餅(写真)」をご馳走になりました。我が家が学問の神様に少しでもお近づきになれるよう、一口一口祈願しながらいただきました。
(宮司曰く、そうやって食べるものではないそうです…これで賢くなるものでもないそうです…それはそうです…)
貴重なレクチャーを受けたおかげで、天満宮に座っている牛の像を優しく丁寧に撫で、麒麟の像を敬い、境内にある現代アートの意味も深く理解することができました。ちょっとどころか、相当ラッキーな福岡旅行となりました。

ちなみに40代目の宮司は赤門出です。
ご利益は間違いなくあると確信しました。

次は、下山アナウンサーです。

ヒヤッとする怖ーい話

金澤 聡

2019/08/08

先日、人間ドックの結果が出ました。概ね良好でしたが、ひとつ気になる文言が書かれていました。

“「緑内障」に注意、すぐに専門の医療機関で診察してください。”

慌てて眼科へ検査しにいきました。
結果は、すぐにどうこうなるものではなく、加齢によるものだそうで…。
そういえば、最近、スマホの画面が見づらい。新聞の文字も、実況の資料も見づらい。
50歳手前、とうとうその時が来たのでしょうか。

そういえば、最近、冷たいものを食べるとちょっと歯にしみます。虫歯なのか、はてさて、これも加齢によるものなのでしょうか。

先日、横浜の妹夫婦から『マリオジェラテリア』のジェラートが送られてきました。私自身、ここのジェラートの「白ワイン香るピーチメルバ」が大好きで、届いたその日にいただきました。
が、
冷たいジェラートがちょっと歯にしみる。
でも、上質な香りと甘みが口に広がる美味しさが、食べている間は歯にしみることを忘れさせてくれます。
しかし、食べ終わった後、完全に歯にしみました。というより、痛みが…。
慌てて歯科に行きました。
虫歯ではなかったのですが、年を重ねていくにつれ少し歯も弱ってきているようでした。適切な処置をしていただき、その後は冷たいものを食べてもしみなくなりました。
ヒヤっとするものの恐怖もなくなり、残りのジェラートも美味しくいただきました。
“今後、何が襲ってくるのか” 加齢に対する恐怖は残っていますが…。

次は寺田アナウンサーです。

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