アナ・ログ

東日本大震災8年

金澤 聡

2019/03/01

去年、番組のロケで気仙沼市の離島・大島へ行きました。
1日16往復する定期船を利用しました。

大島は震災で孤立状態になりました。そのため国の復興事業で、今年4月7日に開通する気仙沼大島大橋の整備が行われています。

わずか二百数十メートルの距離の島と本土が橋でつながります。いつでも車で乗り入れられるようになります。
ただ、島内の宿泊者数は震災前よりまだまだ少ないと言います。
架橋によって往来が便利になれば、宿泊客も減少するのではと、ロケ先で宿泊した旅館の方は心配されていました。

東日本大震災からの復興の象徴となるであろう気仙沼大島大橋の開通は、島の方の生活は改善しますが、観光面では負の打撃も考えられます。

ロケ先で知り合った方々は、様々なアイディアで島の魅力を引き出そうと知恵を絞っています。地元の魚介をどんぶりに敷き詰めた鶴亀丼。
大島の高台から見える圧巻の星空。
景観や、食、自然など1日では回れないほどの観光スポットがありました。

震災から8年。
あの日孤島となった大島が、今年転換期を迎えます。

気仙沼大島大橋が、震災前の賑わいを取り戻す架け橋になることを願って…。

次は、飯田アナウンサーです。

私の「あるある」話

金澤 聡

2019/02/26

童謡詩人・金子みすずさんの
『こだまでしょうか』という作品があります。

「遊ぼう」っていうと 「遊ぼう」っていう。
「ごめんね」っていうと 「ごめんね」っていう。
こだまでしょうか、 いいえ、誰でも。 (※一部抜粋)

大人が子どもに尋ねると、子どもが素直に答えてくれる、
まさに、こだまのようにやりとりをしている姿を私は想像します。


先日、横浜の中華街に家族で行ってきました。

「美味しい中華が食べたいなあ」というと、
「食べたいなあ」と言います。
メニューをみながら「決まらない?」というと
「決まらない」と答えます。
実際に頼んだものが運ばれてきて「食べたくない?」と聞くと
「食べたくない!」と強めに返ってきます。
こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
と思いたい親心です。

急にやりたくなくなることは、よくあることですよねっ!? うちだけかな(笑)
うちの子どもには強い意志がある証拠だと思い込んで向き合っています。
幻想でしょうか、いいえ、誰でも…。です、よね…。


今回のテーマ”私の「あるある」話”は私で終わりです。
次回から新たなテーマでスタートです!

宇宙について

金澤 聡

2019/02/01

『宇宙とは何ぞや』

そんな疑問を抱くようになったきっかけは、映画「スターウォーズ」でした。
もっと詳しく言えば、スターウォーズの“ジクソーパズル”をしていた時でした。
たしか完成形は、宇宙を背景にどこかの惑星に立つ
「R2-D2」、「C-3PO」、「チューバッカ」と一緒に
宇宙服を着ていない「ルーク」「レイア」「ハン・ソロ」が遠くを見つめているようなパズルだったと思います。

幼心に、おかしいのでは?と思った記憶があります。
宇宙には空気がなく、無重力のはずなのに、なぜ、ハン・ソロたちは格好よく決めポーズをとっているのかと。

地球以外に空気がある星があるのか?
重力って、他の惑星にもあるのか?などなど、宇宙について色んな疑問や興味が湧いたことを思い出しました。

小惑星の衝突から始まり、色んな偶然が重なって地球ができて日本があって富士山がある。稀有なものだとつくづく思い霊峰をパシャリ。

次回は佐藤アナウンサーです。

受験あれこれ

金澤 聡

2019/01/23

受験シーズン到来ですが、体調管理に尽きるのではないでしょうか。

その昔、私も受験に向けて体調管理に慎重でした。予防接種をうけて、手洗いうがいをきちんとして自己管理はしていたつもりでしたが、インフルエンザに罹患して寝込んだ後に試験日を迎えるという最悪な事態を2度も経験しています。
1度目は相当動揺しましたが2度目は達観した感じでした。これが自分の定め、運のなさなのだろうと、格好良くいえば泰然自若。簡単に言えば、開き直りというか、あきらめの境地でした。

いまでも大事なイベントがあるとどこか体調を崩しがちです。「病は気から」の具現者といってもいいかもしれません。

弱音は誰にも吐きませんでしたが、「病は気から」のよき理解者の母親は、受験や試験が近づくと、あたたかい紅茶をよく出してくれました。
そんな気遣いにも応えられず、風邪などをひく自分が何とも残念ないきものに思えてなりません。

物事の全てにおいて、健康第一です。
この冬は紅茶をがぶ飲みしています(笑)

次回は、佐藤アナウンサーです。

平成最後のお正月

金澤 聡

2019/01/11

改めまして、あけましておめでとうございます。
今年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成最後のお正月は、写真の花のように美しく優雅に過ごしてみたいという思いもありますが、私にとっては毎年恒例の、『青春の輝き』と向き合うお正月です。

「春の高校バレー全国大会」

高校3年生にとっては集大成の舞台。
絶えることなき情熱を3年間バレーに注いできた想いを表現します。
地方大会で敗れ去ったライバルへの想い、後輩や仲間への想い、そして家族への想いを、プレーで応える…。
尊いものがコートや体育館に満ちています。

四捨五入すれば50歳になる私にも、その熱量が肌に伝わり、気持ちがピリッと引き締まります。

いよいよ明日、準決勝です。
平成最後の「春高バレー」ですが、選手たちのバレーにかける思いは、これからも変わらず続いていくことでしょう。
青春の輝きを言葉で伝えられるよう、しっかりと向き合いたいと思っています。

次回は梅島アナウンサーです。

今年の総括

金澤 聡

2018/12/25

今年の仕事を振り返ると、『サッカー』と向き合った年でした。

今年の漢字を自分に当てはめると、『蹴』という字が
真っ先に浮かぶほど、サッカーに携わった一年でした。

思い起こせば26年前、1994年アメリカワールドカップのアジアグループ予選、日本開催の代表戦は全てスタジアム観戦した20歳の頃。
歓声を上げたカズのドリブル、雄叫びを上げた柱谷キャプテンのゴール、国立競技場は歓喜に包まれ、ワールドカップ出場は夢物語ではないと確信していましたが…
あの「ドーハの悲劇」で奈落の底へ。

何故か、あの瞬間にスポーツアナウンサーになろうと決意し、サッカー実況をしなければならないという、異様な熱にのぼせ上って今に至ります。

巡り巡って46歳の今年。
ベガルタ仙台の天皇杯初の決勝進出にのぼせました。
埼玉スタジアムに訪れた多くのベガルタサポーターにのぼせ上り、全身全霊で戦った監督、選手の悔し涙にのぼせ上がりました。
『支えてくれたすべての人に恩返しを』
ピッチを駆ける選手の姿から、その思いは感じました。

写真は、優勝チームの表彰式中のスタジアムの様子です。
次こそは、優勝を!
J1で初タイトルを取り、ユニフォームに1つ目の『星』が刺繍されるのを願って…

2018年も大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

次回は寺田アナウンサーです。

プレゼント

金澤 聡

2018/12/12

休日に子供たちと石巻のサン・ファン・バウティスタパークに行ってきました。
船内は見ることができませんでしたが、牡鹿半島と太平洋を一望できる高台から、サン・ファン・バウティスタ号を見てきました。
初めて見た子供たちは木造の船がかつて大海原を航海したことに感動があったようでした。

家に着くなり、『船を作ろう』ということになり、段ボール箱、新聞紙、割りばし、サランラップ、ビニール袋、凧糸で工作が始まりました。

実際に風呂に浮かべて沈まないサン・ファン・バウティスタ号をそれぞれが作りました。
私は段ボールの船体にサランラップをぐるぐる巻きにして、割りばしでマストを立てました。
あっという間に、船は傾き、風呂の藻屑となりました。
無残な形になったため写真に収めることができませんでした。

歴史のロマンを感じると同時に、親子で必死になって創作活動をできたことが、なにより楽しい時間となりました。
支倉常長から、貴重な時間をプレゼントしてもらった休日でした。

本物のサン・ファン・バウティスタ号が最後は奴隷船として使われた?!などの説が最近浮上していましたが、果たして…

次回は、飯田アナウンサーです。

年末に向けて・・・

金澤 聡

2018/12/05

量や質は別にして、読書が趣味です。
色んなジャンルの本を読みます。

ただ、今年を振り返るとジャンルが相当狭く、傾向としては専門書や解説書を
例年以上に読んだ1年でした。
それは、それで楽しいのですが、どうしても仕事としての読書の意味合いが濃く
趣味としての読書とはちょっと離れていたかなと。

2018年も残すところあと1か月。
読みたくても専門書に追いやられてしまった数々の小説を
この1か月に読み漁ってみようかなと思っています。

本屋さんに平積みされていて
『一気読み必死、徹夜覚悟の珠玉の一冊!』みたいなキャッチコピーにほだされて
帯買いするのもいいかなと思っています。


写真は、機械仕掛けの生オレンジジュース自動販売機です。
好きな小説が、こんな形になるとは!!と一瞬ひとり盛り上がりましたが、
冷静になって考えたらそんな訳はないなと…。
シンガポールの旅行中にこの自動販売機を見て、
アンソニー・バージェスの著書『時計じかけのオレンジ』が自販機になった!と
勝手に勘違いして興奮したという話でございます。


次回は、高橋アナウンサーです。

働きもの

金澤 聡

2018/11/21

鉄道好きな方ならご存知かもしれません。
長野県長野市の豊野駅から新潟県長岡市の越後川口駅に至るローカル路線。

『飯山線』

信濃川に沿って日本有数の豪雪地帯を通る路線です。
知っている方は相当な鉄道ファンではないでしょうか。

私も新潟に住んでいるときに何度か乗ったことがあります。
無人駅が多いローカル路線なので、おそらく採算はとれていないと思いますが、地元の方にとっては大事な足です。

冬場は2m近い積雪があるなかでも運休することがほとんどなく通勤通学の役に立つ、まさに、「働きもの」です。

郷愁の念に駆られ、地元の友人に無人駅の越後水沢駅のホームを写真に収めてもらいました。
過疎地の中の無人駅。
私には寂しそうには決して映らず、誇らしげに見えました。
この地に存在する覚悟のような佇まい…。

豪雨の影響で土砂崩れがあり一時不通の区間があったようですが、いまは全線で通常運転を行っています。
この冬もしっかり働いてくれることでしょう。

次は牧アナウンサーです。

色 いろいろ

金澤 聡

2018/11/07

色は難しいです。
買う服が、だいたい同じ色味になるからです。

スーツは、ネイビーかグレー。
ネクタイはブルー系。
プライベートで着る服も、ネイビー、グレー、ベージュが多め。
ジーンズにネイビーのトレーナー、アウターも濃紺、スニーカーもネイビー系…
鏡の前に映っているのは、「紺色」のみ。
ワントーンコーディネイトと言えば、かっこよく聞こえますが下手をすれば、『紺色おじさん』と言われかねません。かといって、赤や黄色の服にチャレンジする勇気はありません。
結局、ネイビー、グレー、ベージュ。私にとっての服の三原色に収まるのです。
これは実はネガティブに受け取っているわけではなく、ある国に影響を受けていることなのですが…

アフリカのコンゴには、世界一おしゃれと言われているジェントルマンたちがいます。
「サプール」といいますが、その人たちが言うには、身に着ける色の組み合わせは「三色」がベストだそうです。内戦が続き争いの絶えなかった国が、ファッションを通じて「服が汚れるから争わない」と平和を訴え願うメッセージを発信しています。

つまりは、私自身の三色のこだわりも多少理由があるということと、インスパイアされる色は、人によっていろいろだということが言いたかったのです。
かといって、赤、黄、緑の三色で全身をコーディネイトするにはやはり、勇気がないわけです、はい。

写真は、前に掲載した『大地の芸術祭』のオブジェの中に飾ってあった絵です。
鮮やかな色に感動して写真に収めました。こういう色の服のコーディネイトはできませんが…

次回は寺田アナウンサーです。

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