アナ・ログ

芸術の秋

金澤 聡

2009/11/25

先月、宮城スタジアムで行われたサッカーキリンチャレンジカップの日本対トーゴ戦。日本が5-0で勝利しました。
岡崎のハットトリックは気持ちよかった~!! 失礼しました、サッカーの話題ではなく、芸術の話でした。

その日本-トーゴ戦の試合前に、サッカーを愛する芸術家・日比野克彦さんプロジェクトリーダーの「マッチフラッグプロジェクト」が行われました。

マッチフラッグとは一枚の布のうえに、試合で対戦する両国のナショナルカラーを用いて作る旗のことで、ピッチ上でボールを通じて交流する選手たちのように、布の上で両国のナショナルカラーが交流するという趣旨のもと開かれるプロジェクトです。何度か国内の日本戦のときに行っているものです。

今回私も初参加してきましたが、趣旨に賛同した人が初めて会った人たちと楽しそうにフラッグを作る姿を見て、スポーツや芸術には友好の輪ができる力があると改めて感じました。
そして、芸術家・日比野さんという人も、周りに人が集ってくるパワーを持った方だなあと思いました。
みなさんの周りにもいませんか?太陽のような、人が集ってくる中心的な人。そういう人ってうらやましいですよね。
何か不思議なオーラがあるというか、なんと言うか…。

とにかく、久々に芸術を体験した貴重な一日となりました。
写真はそのときのフラッグと日比野さんです。

次回のテーマは「お勧め温泉スポット」です。早坂アナウンサーから始まります。

学問の秋

金澤 聡

2009/11/02

最近よく思うことがあります。
『まさに今、大学で勉強したいなあ』です。
もちろんアナウンサーの仕事に飽きてしまったというわけではありません(笑)。

スポーツに関すること、経済に関すること、政治に関すること、哲学に関することなどなど知らないことが多いなあと秋の夜長に思ってしまったのです。いわゆる「無知の知」です。
どうも表層的な知識ばかりで、深く勉強してみたいと思うことがたくさん出てきたのです。
大学生の頃にアルバイトばかりしていた自分に猛省です。
「少年老い易く学成り難し」を地で行くとは思いもしませんでしたが…。

学生の頃、大学は社会に出るまでのモラトリアムだと思っていまして、学業以外のことをたくさんやるべきだ!なんて自分に都合のいい解釈をしていたのが間違いでした。
「若い時の苦労は買ってもせよ」といいますが、後になってわかることなんですね…。

「後悔先に立たず」です。
くよくよしてもしょうがないので、最近は時間を見つけて独学で学問に触れています。
毎日が驚きと発見の連続です。
1歳の息子の飛躍的な知能の発達に目を細めながらも、自分の衰え始めた記憶力にショックを受ける日々です。

つぎは、広瀬アナウンサーです。学問とは?

読書の秋 その2

金澤 聡

2009/10/15

どちらかといえば、あしたのジョーです。力石が好きなので…。それにしても梅島アナがスポ魂ものが好きだとは思いませんでした(笑)

30歳を過ぎた頃からですが、生涯であと何冊くらい本を読めるだろうかと考えるようになりました。限られた時間の中で良い本にどれだけ出会えるかと思うと、読書の時間が尊いものに感じます。
どうしたら良い読書ができるのか?考えた末に書店へ行き、読書のための本、つまり、『読書のガイド本』なるものを数冊買って、読書することにしました。
それには読書推薦本や、読書の仕方などが当然書いてあるわけですが、とりわけ気になった読書方法がありました。
それは、「10冊平行読書法」でした。10冊の本を常に平行して読むことで、論理的な思考やコミュニケーション能力などが身に付くとのことでした。
ものは試しと思い、小説、スポーツ専門書や自己啓発、ビジネス本など種々雑多なジャンルの本を10冊購入して平行読みを始めました。
論理的な思考が身に付いたかどうかは知りませんが、飽きっぽい性格の私にはこの読書法はぴったりでした。ちょっと読んで飽きたら次の本、また飽きたら次の本と読書のはしごをしていると、色んな言葉と知識の海にどっぷりと浸っている感覚になり、ストレス解消になるのです。もうかれこれ5年くらい続けていますが、この読書法はまだ飽きていません。
秋の夜長、読書の時間がいま至福の時です。

次回は飯田アナウンサーです。どんな本を読んでいるのでしょうか?

食欲の秋 その2

金澤 聡

2009/10/07

秋晴れだった先日、河原で親戚のみなさんと芋煮会をしました。
私が無知なのかもしれませんが、スーパーなどで取り扱っている芋煮会キットはすごいですね。驚きました。
肉や野菜の食材はもちろんですが、調味料、飲み物、鍋、薪、はし、器、ゴミ袋、すべて一式揃っていて、あれこれ準備でバタバタする必要がないんですね。
事前に予約をしておいて、芋煮会当日にスーパーの受付にいけば全部そろえてくれているので、手軽に気軽に芋煮会ができるんだなあと感心しきりでした。何せ10年ぶりぐらいに芋煮会に参加したので、芋煮・浦島太郎状態でして、毎年やっている方には当たり前の話なんでしょうか…。ちょっと驚きました。

さて、芋煮会当日、男手では私が一番年下ということで薪担当を志願しました。新聞紙と薪をくべて煙と戦いながら、悪戦苦闘の末ようやく安定した火力を供給できるようになりました。
その後は女性のみなさんが上手に味付けして出来上がり。

いぶした臭いに体中包まれながらも、秋空の下食べる食事は本当にうまい!
とくにちょっと労働した後だったので、それはそれは美味しく感じました。
大勢で食べるというのもうまみの調味料になっていたのかもしれません。

秋は美味しい食材だけでなく、おいしくなるスチュエーションもあるんだなと思った一日でした。

次回は早坂アナウンサーです。どんな食欲の秋なのでしょうか?

オリンピック

金澤 聡

2009/09/23

オリンピックを強く意識したのは、小学6年生のとき、1984年ロサンゼルスオリンピックです。とにかく『アメリカってすごいな~』と思った大会でした。
開会式での『すごいな~』は、“ロケットマン”と呼ばれる宇宙服を着た人が地球上で遊泳したのを見て。
そして、『選手ですごいな~』と思ったのは、当時強いアメリカの象徴のような存在だった、“カール・ルイス”。100m、200m、走幅跳、男子4×100メートルリレーの4種目にエントリーし、全種目で金メダルを獲得。私の中での『カールすごいな~』は、走り幅跳びで『飛んでいるときに、空中を走っているようですごいな~』でした。
LAオリンピック後、学校のお昼休みは、幅跳びの砂場で友達と“空を駆ける”練習を始めるようになりました。スポーツショップに貼ってあったカールの幅跳びのポスターを眺める日々が始まりました。それでもなかなか“空駆ける”幅跳びはできませんでした。
友達にいたっては、髪型をカール同様の角刈りにしてきましたが、それでも出来ませんでした。

ウサイン・ボルトが100mで世界新を記録しましたが、私の中では、幅跳びで世界の頂点に立ち続けた『カール・ルイスの方がすごいな~』と何故だか思ってしまう、訳のわからない自分がいます。それほど、小学生のときのカール・ルイスの“走る跳躍”は強烈なインパクトだったのだと思います。
カール・ルイスよ永遠なれ。

次回は梅島アナウンサーです。『ヘイ!カール!!』事件は知ってます?

祖父母の思い出その2

金澤 聡

2009/09/14

小学生の頃、毎週土曜日が楽しみでした。
授業が午前中で終了するというのも楽しみの1つでしたが、もっと楽しみにしていたのはランチタイムでした。
当時週休二日制ではなかったので共働きの両親は土曜日の午後は不在。
そのため家でお昼ご飯を作ってくれていたのは祖母でした。
毎週多彩なメニューで迎えてくれました。
太巻きにとんかつ、チャーハン、秋になれば栗の炊き込みご飯などなどレパートリーは様々でした。
祖母のご飯が楽しみで毎週土曜日は駆け足で家に帰っていました。
家に着くと、靴を投げ出すように脱ぎ捨て、玄関先でランドセルも肩から滑るように下ろし、そのままダッシュでテーブルに向ったのを覚えています。
普段はご飯をおかわりすることはほとんどなく少食だったのですが、土曜日のお昼だけは毎食ごはんを3杯くらい食べていました。
いまでも土曜日になると時々祖母の料理を食べたいと思うときがあります。

祖母の味を知っていたり、祖父母と頻繁に会話したりする子供がどのくらいいるのか分かりませんが、隔世の感がますます広がっている昨今、大事なことなのかなぁ、なんてこの文章を書きながら思ったりしました。

とんかつは秀逸だったなぁ。肉がいいお肉だったのか、揚げ方なのか、うーん。祖母の料理バンザイです。


さて、次回のアナログのテーマは「オリンピック」です。東京オリンピックがきっかけでアナウンサーを志したとかそうでないとか、浅見アナウンサーから始まります。

夏休み最終日

金澤 聡

2009/08/26

いまは毎日ではないそうですが、私のときは毎日ありました。ラジオ体操。
夏休み事前に配布された出席カードを首にぶら下げて、毎朝、近くの公園に通いました。
体操が終了するとカードの当日の日付部分にハンコを押してもらえました。
小学5年生のとき皆勤賞となりました。
カードにハンコ印が増えていき、空欄もなく最終日を迎えたときの高揚感。その日は意気揚々に、ラジオ体操第1、第2をやり終えました。そして、最後のハンコ。ものすごい事を成し遂げたような達成感を得ました。

いただいた賞品は、えんぴつ2本…。

そう、賞品のためにラジオ体操をやるのではありません。健全なる精神と肉体を作るためです。
でも、えんぴつ2本って…。せめて、ノート2冊くらいは…。私には健全な魂が宿っていないようです。

いま考えると、皆勤賞ということは5年生の夏休みは遠出を全くしていなかったということになりますね。
まあ、いい思い出にしておきましょうか。

次は梅島アナウンサーです。毎日行きましたか?

お盆の思い出

金澤 聡

2009/08/04

もう間もなくお盆です。待ち遠しかった夏も、迎えてみればもうすぐ秋の季節の足音が聞こえてくるんですね。
時間の過ぎるのがかくも早いのかと感じる今日このごろ。今回のアナログのテーマは『お盆の思い出』です。


高校生だった頃の夏休み。
思い起こせば、なぜあの頃、あれほどまでに夏の海に魅了されていたのでしょうか。
そこに行けば、得体の知れない『青春』に出会えるかも?!
という『麒麟』に似た幻想を追い求めていたからかもしれません。
「お盆後の海にはクラゲがでる」とよく言いますよね、ですから、お盆前までが勝負!と思い、時間を作っては海に出かけました。

ある日、お盆の只中に海に出かけたことがありました。
これがシーズン最後の海水浴と思い、しばしの別れの前に思いっきり泳ごうと沖の方までいきました。
すると、“チクッ” と足のふくらはぎに刺されたような痛みが走りました。
まさか、クラゲ? お盆中でも発生するのか? それにしても痛いな。
早く砂浜に上がって、手当てをしないと…

体を岸に向けてターンしようとしたら、できない! 逆にどんどん沖の方へ引っ張られていく。痛みもひどくなる。
体がしびれてしまったのか?ものすごい恐怖に襲われました。
すると、近くにいた友達が笑いながら、『お前釣られている!釣られているっ!ワハハ!!』
そうです、釣り針が足に刺さっていたのです。釣り人がリールで私を巻き取っていたのです。
なんとか笑い顔の友達の力を借りて事なきを得ましたが、お盆史上最悪の日となりました。

科学的な根拠があるかどうか分かりませんが、「お盆後の海にはクラゲと釣り人がでる」のでご注意を!

次は原アナウンサーです。釣られたことはないと思います。

自由研究

金澤 聡

2009/07/28

キャンプにプールに海水浴、肝だめしに花火大会などなど夏休みはイベント満載でパラダイス!
ほぼ毎日太陽の下で遊びほうけて、今の3倍(!)は日焼けしていた少年時代の夏休み。
しかし、そんな金澤少年を憂鬱な気分にさせたのが「自由研究」。与えられたものだけをやってしまえばいい宿題と違い、『自由』ときている。『自由』って?じゆう?ジユウ?金澤少年の頭の中はグルグルと色なものが回っていました。
10歳前後の子供の裁量に任せる宿題ですから、当時から“発想”とか“独創”とか苦手だった私にとっては相当な悩みの種でした。
「研究」ですから毎日継続的に考察できるものでなくてはいけない、しかし、あまり手間がかかるのはちょっと遠慮したい…。よこしまな金澤少年がたどり着いた先は、『カビの研究』でした。
なぜか、研究の材料は、“食パン” “まんじゅう” “大福”でした。

8月×日 3つともまだカビは生えていない。
8月△日 3つともちょっと乾燥してきたので霧吹きで水をかけた。
8月□日 食パンに紺色のカビが少し生えた
8月○日 まんじゅう、大福に同時にカビが生えた。
結果、食パンが一番早くカビが生えた。

ひどいものです。何の『結果』なんだという研究でした。
このあたりからでしょうか、私の理系離れが始まってしまったのは…。
*よいこのみなさんはマネはしないように

次回は、佐藤拓雄アナウンサーです。私個人的な話ですが佐藤アナのブログ「育休中」を読みながら毎回「うん、うん」と頷いている一人です(笑)

旅の思い出

金澤 聡

2009/07/09

先日石巻へ小旅行に出かけました。
目的は「食」です。
旅行は“小”であろうが“大”であろうが、食の楽しみは外せません!(よね…)
今回は、石巻に住む義父のリクエストに応え、石巻漁港近くにある「丸魚食堂」へ行ってきました。食べてきたのは、写真の「ウニぶっかけ丼」です。1,500円です。
食堂の場所は、地元の方にしか分からないのでは?というところにあり、到着するまで一苦労でした。お店の看板も小さいですし…。
ところがこの食堂、テレビの全国ネットで放送されたらしく(私は全く知りませんでしたが)、平日にも関わらず、お昼時は相当混んでいました。しかも実は、詳しく放送されたのは「ウニぶっかけ丼」ではなく「マグロステーキ定食」らしく、さらに実は、義父のお目当てはその「マグロステーキ丼」でありました。
なのに、私は『ぶっかけ』という響きにほだされ、「ウニぶっかけ丼」を注文してしまいました。
しかし、一口食べてその悔恨の思いは一蹴されました。食べきるまでの15分間、それはそれは至福の時間でした。
旅には予期せぬ出会いがあるものだとつくづく納得しましたが、また石巻に行く口実ができました。
今度は間違いなく「マグロステーキ丼」との出会いが待っています。楽しみだなぁ~。

次回は、佐藤拓雄アナウンサーです。拓雄さんなら、どっちを選ぶかな~。マグロかなウニかな~、う~ん。

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