アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

春と言えば!

金澤 聡
2024/04/17
新年度の2024年度が始まりました。
春といえばスタートの季節。
新たな環境でスタートし、新たな気持ちで一歩を踏み出した方も多いのではないでしょうか。素晴らしい門出になることを陰ながら応援しています。

さて、私にとっての春は、読書の春です。
春になると書店に足繁く通います。
書店にいくために時間を作っているといっても過言ではありません。

毎年、新年度になると、新たな知識や見識を注入し、深めることから始める!と決めています。
その知識をどこから注ぎ込むかというと、本からが多いのです。
ですから、私にとっては、新たな知の源泉を求めて書店に通う “読書の春” になるのです。

先日、あるサッカークラブのフィロソフィーに関する書籍を購入しました。
読み進めると、自己啓発やビジネス書に近い内容で、当初求めていたものと全く違いましたが、興味深く読めて人生訓として大変勉強になりました。

ジャンルに関係なく、幅広く色んな本を読むことで知識が繋がり、より深く物事を知ることがあります。
その探求が、春読書の醍醐味で新たな一歩を踏み出すエネルギーになったりします。

本当は、これが1年続けばいいのですが、堪え性がない私は春の嵐で終わるのです、残念ながら…。

【写真】
春休みに福岡から仙台に遊びにきた友人家族にいただいたお土産。
博多土産の定番、明太子おせんべい「めんべい」の梅かつお味バージョン『うめんべい』をいただきました。
太宰府市の梅を使用し、福岡農業高校の生徒と共同開発したもので、かつおの風味とうまみが梅の香りにほのかに包まれて、やめられない、とまらない絶品です!
あっという間に食べてしまいました。
ぜひ、ご賞味ください。

新年度 2024

金澤 聡
2024/04/03
私には息子が2人います。
3月は中学校と小学校の卒業式が同時にあり、
新年度の4月には高校と中学の入学式を同時に迎えます。
別れの3月と新たな出会いの4月を2人同時に経験することになります。
改めて
ご卒業された方、これから入学式を迎える皆さん、
誠におめでとうございます。

ただ、私にとってあまりおめでたくないのがこの季節。
花粉症です。

それにしても、何とかならないものでしょうか。
寛解する特効薬的なものが世の中に出てくることを、
かれこれ30年くらい待っているのですが、なかなか出てこないですね。
一時的に対処する薬はありますが、
これも一日完全に症状を抑えるものではありませんし…。

“放送中は、花粉症の症状なんて一切でません!”
などというプロ根性丸出しな現象などなく、
OA中にマイクをOFFにしてくしゃみを連発しているというのが実状。
プロとしての自覚が足りないのか、精神修行が足りないのかは分かりませんが
とにかくくしゃみがでます。

この季節の卒業式、入学式は、
目が赤く腫れ、鼻をすすっているので、
式の始まる前から終わった後でも、
感極まって泣いていると勘違いされていると思います。

まぁ、季節に関係なく、自分の子供の成長を思うと
急に花粉症を発症することもありますが…


次は寺田アナウンサーです。

東日本大震災13年

金澤 聡
2024/03/19
私には息子が二人います。次男は東日本大震災が発生した2011年に生まれました。小学校を卒業し、この春から中学生になります。この年の宮城県内の出生数は18,062人です。

2011年に生まれた子供たちに震災の認知度調査を行った結果、東日本大震災発生年月日を正確に回答できなかった児童が2割弱もいたという新聞記事を読みました。驚いたのと同時に改めて震災を伝える重要性と責任を感じました。

宮城に存在するプロスポーツチームは、震災発生直後から支援物資の運搬や炊き出しなどの復興支援に携わり、いまでも被災地訪問などの社会活動を通じて震災復興を続けています。

実際には震災を経験していない選手が増えていく中で、被災地チームの存在意義をチーム全体で共有し継承しています。
毎年3月11日午後2時46分に震災で犠牲になられた方へ哀悼の意を表し黙祷を捧げています。

「2011年3月11日」
発生年月日とともに震災の教訓や命の尊さを伝えていきたいと思います。
※写真は、今年の荒浜の海岸です
次は堤アナウンサーです。

最近こんなことしています

金澤 聡
2024/02/27
仙台放送では、3/24(日)まで『ゴールデンカムイ展』を開催しています。
『ゴールデンカムイ』は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)に連載されていた漫画です。
明治末期の北海道・樺太を舞台にした金塊をめぐるサバイバルストーリーで、
アイヌ文化も丁寧に描かれています。

この漫画にうちの小学生の息子が夢中…、いわゆる“ドハマり”しまして、
去年の夏、函館で開催の『ゴールデンカムイ』展に行きたいと懇願され
父子ふたりで夏休みに聖地巡礼に行ってきました。

私は単行本全31巻(集英社)を慌てて一気読みしてから函館に向かったので、
内容把握も薄いままの展覧会となりました。
息子が興奮して展示物を凝視している横で、私が適当に相槌を打っていると
そのうち何も話しかけてくれなくなりました。
なんとも言えない虚しさと寂しさを感じました。

そして、今回は仙台での開催!
息子は仙台開催も行きたいということなので、
私にとってのリベンジの舞台がやってきました。
今回は、当然意気込みが違います。しっかり全31巻を熟読して臨みます。
読み返してみると
迫力ある戦闘シーンとスリリングな展開の中に
アイヌの文化と精神がうまく織り交ぜられていて
「生きるとは?」「民族とは?人間とは?」「自然と共存するとは?」など
色んな事を考えさせられます。ユーモアもたっぷり散りばめられているのがミソです。
(“オソマ”ではありません! ※ゴールデンカムイをお読みになっている方にはお分かりになるかと…すいません)

ですから、最近は専ら『ゴールデンカムイ』を読み返しています。
あっ、今回の『ゴールデンカムイ展』は金曜日が「白石吉竹フライデー」ですので
金曜日に行く予定です・笑

次回は、佐藤拓雄アナウンサーです。

寒さの話あれこれ

金澤 聡
2024/02/15
先月、番組で中継するため新潟県村上市に行ってきました。
村上市は新潟県の北端に位置し、山形県に隣接しています。
新潟出身の私ですが、初めて訪れる地域。
仙台からどのルートを通っていくのが最適なのか全くわからなかったのでカーナビで検索しました。
最短・時短ルートと表示されたのは、東北自動車道と磐越自動車道の高速道路での道のりではなく、山形自動車道から国道113号線の一般道経由でしたので、それに従って車を走らせました。
暖冬の影響で山形の一般道の峠に雪はなく、冬の日差しがまぶしい中、山形県南陽市、小国町を通って3時間くらいで村上市に到着しました。

さて、中継も無事終えて、仙台への復路も当然行きと同じルートを選択して帰路に就きました。ところが、穏やかな往路とは一変し、帰りは夜10時近くになって山形の峠で雪が降り始め、気温も低下し路面も凍結し始めました。
夕食を食べていなかったので空腹で気分も低下していた時…、そこは南陽市でした。
南陽市には、辛みそで全国的に有名なラーメン屋さんがあります。雪が舞う寒さの中、もちろん夕食はその辛みそラーメン一択でした。(写真)
辛みがあるので体はすぐに温まりました。

一般道を通って久々遠方へ中継に出かけ、加えてラーメン屋さんが夜の11時まで営業していて、気温が低く寒くなったお陰で、熱々の美味しい食にありつけました。
その後仙台までの車中で、中継した選手がパリオリンピックに出場したことを想像したら
胸まで熱くなりました。
(すみません、寒さの話ではないですね。どちらかといえば、熱さですかね…お許しを…)

次は、飯田アナウンサーです。

試験の思い出

金澤 聡
2024/01/23
大学入試が終わってすぐに普通自動車免許を取得するために自動車教習所へ通いました。
マニュアル車(MT車)かAT(オートマ)車限定の選択は、迷わずマニュアル車にしました。
私が物心ついた時から両親がマニュアル車を乗りこなす姿を見てきているので、至極当然の流れで迷わずマニュアル車を選択しました。いまでも両親はマニュアル車一筋の現役ドライバーです。
年齢も年齢なので、そろそろ運転免許証の自主返納を考えてほしいかなと思っています。

さて、いざ教習所へ通ってみるとマニュアル車で苦労したのは発進時。
(マニュアル車取得の方は分かっていただけるのではないかと思いますが…)
クラッチとアクセルの絶妙な力加減に苦労しました。
クラッチを早めに離すとエンストするし、そうかと言ってアクセルを早めに踏み込めばノッキングするので、この加減を体得するのに手間取りました。
技能試験は発進と一時停止からの発進時には眉間にしわ寄せて額に汗しながら運転していたことは想像に難くありません。それでもなんとか一発でパスして最終的に免許取得にいたりました。

学生の方の多くは、これからがいよいよ試験本番ですね。
体調崩してエンストしないように、そして、緊張しすぎてノッキングしない事を心より願ってオクトパスくんの写真を添付します。
「置くと(試験を)パスできる」とご利益があるそうですので、皆さんの願いが成就しますよう陰ながら祈っています。

次は梅島アナウンサーです。

2024年どんな年に?

金澤 聡
2024/01/11
新年早々心が痛むことが多く
被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。
そして、
震災に遭われた方の1日も早い復興をお祈り申し上げます。


去年の年末、冬至の日に知人からいただいたゆずを風呂に浮かべて湯船に浸かりました。
2024年はどんな年にしようか、年始のこの「アナ・ログ」に何を書こうかと
思案しながらゆったりゆず浴をしました。

この日は、64歳のベテラン監督が率いる
全国出場常連校の県外のバレーボール部へ取材に行った日でした。
取材を終えて挨拶をした後にその監督は、
「この年になってもバレーについて知らないことがたくさんあります。まだまだ学ばなければならないことがたくさんあります。奥が深いし、楽しいものです。生徒たちに感謝しないといけないですね」と穏やかな表情で話されました
聞いていた私も心が穏やかに温まりました。
こういう監督のもとで練習ができる選手たちは幸せだろうなと思いました。

湯船に浸かり、冬至の出来事を反芻しながら思ったのは、
私こそ学ぶことがまだまだたくさんあるので、
今年は、謙虚に学ぶ生き方を志してもいいのかなということでした。
この日は寒波が襲来して冷え込みが厳しかったこともありましたが
新たな年に思いを馳せながらゆず風呂に入っていたら、
想像以上に身体の芯から温まりました。
今年は皆が温まるいい年になるといいですね。
もちろん、財布もですけど…。

(写真)
去年の年始は、ウサギを飼っているという理由から
トップバッターで「アナ・ログ」を書かせてもらいましたが、
さすがに、“龍”を飼うことができませんでしたので
ゆずで表現しました。
色んな意味で温まります、よ、ね…。笑

今年も
仙台放送を何卒宜しくお願い申し上げます。

次は寺田アナウンサーです。

2023年を振り返って

金澤 聡
2023/12/26
2023年は光陰矢の如しの1年でした。

1年が早く過ぎることを「ジャネーの法則」というそうで、
“人生のある時期に感じる時間の心理的長さは年齢に反比例する”というもの。
もう少し調べてみると、”50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間にあたり、5歳の人間の1日が、50歳の人間の10日にあたることになる”とのことです。
簡単に言えば、年をとるほど時間が早く経つように感じる現象のことなのだと思います。

51歳の私。
時間が早く感じる訳です。
まず、一日が早い。ついさっきまで朝だったのが、もう日が暮れています。
そして、一週間があっという間。きのう見たサザエさんをまたきょうも見ている感覚。
「カツオの着ているトレーナーの文字 ”K” は”カ”ツオの ”K”か…」と思っている自分が連日いるような感覚です。サザエさん症候群になる暇もないくらい1週間はあっという間です。

そんなことを考えているうちに、1カ月が過ぎ、半年が過ぎ、猛暑も一瞬で通り過ぎ、紅葉もページェントも秒で終えて、年末を迎えたこの1年です。
ふと、ベッドの周りを見てみると、読みかけの本が10数冊も堆く積み重ねられています。
私の場合、時が経つスピードと読書のスピードは反比例しているようです。
残り5日、5歳児であれば50日ありますで、童心に帰り全て読み終えて新年を迎えたいと思います。
こんな1年のまとめで反省しております…。

写真:6月くらいにスーパーで買ったアボガドを食した後、試しに種を植えてみたらこんなに成長しました。植物の生育をジャネーの法則に当てはめたら…うーん、無意味な思考ですね…

今年1年「アナ・ログ」をご覧下さり誠にありがとうございました。
来年は皆様にとって良い1年となる事を陰ながら祈っております。
少し早いですが(51歳にとっては一瞬ですが…しつこいですね・汗)良いお年を。


次は千坂アナウンサーです。

冬に思うこと

金澤 聡
2023/12/07
冬はいちご。いとつきづきし。
(注:つきづきし=似つかわしい・ふさわしいの意)

私の冬のイメージはイチゴです。
おそらくクリスマスケーキの印象なのだと思います。
我が家はイチゴのないクリスマスケーキは、いとわろし。
趣がないのです。勝手ですが…。

親としてこの時期にふと思うのが、
子供たちがサンタクロースの存在をどう思っているかです。
実在する、しないではなく、どう思っているかです。

子供たちにとっては嬉しいクリスマスです。
イチゴのクリスマスケーキにクリスマスプレゼントがありますから。
大事なのは、プレゼントに対する考えです。
親にクリスマスプレゼントをお願いした上に、
サンタさんにもプレゼントをお願いする訳です。
みなさんはどう対応されていますか?
いや、違いますね…、サンタさんにどう伝えていますか? 知りたいです。
うちの子供たちは大きくなりましたので、
サンタさんのプレゼント調達方法は知っていると思いますが
子供が小さいときには、どうしたものかと悩みました。
皆さんのお宅ではどうなさっているのか、ふと冬に思います。
いずれにしても、朝起きて子供たちがプレゼントを見た時の表情は
なんとも幸せな気持ちになります。
クリスマスはあけぼの。いとをかし。です。


次は、下山アナウンサーです。

そろそろ冬支度

金澤 聡
2023/11/15
きょうからテーマは「そろそろ冬支度」。
私、金澤からスタートです。

タイミングが悪いというか運が悪いというか、
先日そんなことがありました。

先月末頃、朝刊に冬タイヤの広告チラシがあるのを目にして、
そろそろ車も冬支度をしないといけない時季になってきたな、
なんて何となく思いました。
その日、ガソリンスタンドで給油ついでに
このところ朝晩冷え込んできたので、
念のためタイヤの空気圧をチェックしてもらいました。
すると店員さんから、タイヤに数か所亀裂があり、すぐに交換した方がいいと告げられました。
確認すると、間違いなくタイヤに数か所亀裂はありました。
秋が深まってきたとはいえ、日中は20℃前後あり、
まだ冬タイヤに交換するには時期尚早。とはいえ夏タイヤは交換必須。
あと3~4週間で冬タイヤの交換時期だというのに、このタイミングで夏タイヤを購入するという運のなさ。
もちろん自分と家族の安全を考えてその日に新しい夏タイヤに交換しましたが、
大きな出費になりました。
翌日、車のエンジンをかけようとすると、なかなかかからない。
何度か挑戦してようやくエンジンスタート。
この状態でエンジンを切ったら、次はエンジンがかかるか保証はない…。
ということで、バッテーリー交換に急いでいきました。
朝晩冷えてきたからでしょうね…。経年劣化もあると思いますが…。
まさかの連日の出費です。

さて、タイヤを冬支度する時には
亀裂やひび割れがないか、よ~くチェックします。
何事もタイミングが大事です。


次は、千坂アナウンサーです。