アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

学生時代のアルバイト

2023/05/30
私の人生初めてのアルバイトは、
大学一年生から始めた予備校での「チューター」でした。
(写真は、その当時のものです)

「チューター」とは、生徒の予備校生活をサポートする役割です。
生徒に授業や模試に関する連絡事項を伝えたり、生徒と面談をして悩み相談にのったり、いろいろな業務がありました。

授業と授業の合間の黒板消しもチューターの仕事。服装はスーツだったのですが、毎回、黒やグレーのスーツの袖の部分がチョークの粉で真っ白に。チューター界隈でも特に私は真っ白になっていました(笑)

チューターを選んだ理由は、自分が受験生だったときに担当してくれたチューターに憧れていたからです。当時私は高校三年生。チューターは大学一年生で、たったの一年しか違わないのに、生きている世界が全く違うものに見えました。楽しそうで、頼りがいがあって大人で、早く自分もそうなりたいと思っていたことから、形になりました。

ただ、自分もチューターになった時に、生徒たちにそう見えていたのかは分かりません。むしろ、頼りがいはなかったかもしれません…スーツはいつも白くなっていますし…(笑)

ある生徒に日本史の替え歌を贈ったことがありました。
「日本史で覚えられない分野がある」と相談を受け、あみ出したのが替え歌。
私が受験生だった時は、常に替え歌で暗記していたので、それを伝授することになりました。
生徒が好きなアーティストの歌で作り、自分としては渾身のものが出来たと思ったのですが、メモを渡すと、「リズムがとりにくかった!(笑)」と苦言を呈されたことも(笑)

それでも、その生徒は受験で見事合格を勝ち取り、その後、大学生になったらチューターになりたいと同じ道を希望して進んでくれました。かっこよくは見えなかったであろう自分の姿でも、チューターとして生徒に何かを残せたのかなと感じることができた、大切な思い出です。

次は、千坂紗雪アナウンサーです!

学生時代のアルバイト

2023/05/29
結構いろいろなアルバイトをして、そのどれにも印象深い思い出がありますので、このお題は何回でも書けそうですが、今回は、高校生の時に、生まれて初めてしたアルバイト、引越し屋のことを書きます。

高校のクラスメートに誘われたのがきっかけで、なんとなく行ってみた初アルバイトでしたが、いきなり、お金を稼ぐことの厳しさを知りました。

どこの引越し業者もそうなのかちょっと分かりませんが、とにかくスピードと効率を求められました。それも生半可ではないのです。
基本的に、常にダッシュ。
最初に行ったのは、エレベーターのない集合住宅の5階か4階くらいのお宅。階段を、段ボールを持って駆け下り、リレー形式で次の人に手渡したら今度は猛スピードで駆け上がり、また段ボールを持って駆け下りる、という無限ループにも思える繰り返し。ちょっとゆっくりしていると「遅い!」と言われ、文字通り休む間もありません。
さらに衝撃だったのは、洗濯機は一人で運ぶもの、という暗黙のルール。ウソでしょ?と思いましたが、一人で持ち上げ、これまた階段を出せる限りのスピードで下りる。
とんでもない体力勝負です。
何だこれは?罰ゲームか?山岳部のトレーニングか?これで一日体力が持つのか?と頭がクラクラしました。
しかし、高校生の体力、若さとはたいしたもので、あっという間に慣れてしまい、小遣い稼ぎのためしばらく続けました。

引越し屋ならでは、と思ったのが、他人の生活空間に足を踏み入れ、その一端を垣間見るということ。100軒あれば100通りの生活があるのだなあと、世間というものを実感するような経験でもありました。

とにもかくにも、アルバイトは、学生にとっては社会を知る第一歩ですね。

【写真】は、先日の仙台駅東口の新緑です。風の心地よい日でした。
内容に関係する写真が何もありませんでした。アルバイトはもちろん、引っ越し屋とも何の関係もありません。あしからず。

続いては、伊藤瞳アナウンサーです。

学生時代のアルバイト

2023/05/26
私から始まる新しいお題は『学生時代のアルバイト』。

私は学生時代に、とあるファストフード店でアルバイトをしていました。
インカムを付けてテキパキと注文を捌く「ドライブスルー係」に憧れて働き始めたのですが、それはかなり経験を積まなければ担当できないことが早々に判明。
最初に任されたのは「オニミジ」というポジションでした。「オニミジ」とは、オニオンのみじん切りの略。お店のバックヤード(裏口の軒下…)で、段ボール箱にぎゅうぎゅうに詰められた玉ねぎの皮を全て剥き、ひたすらみじん切りにするという、とても地道な作業。涙を流しながら、根気強く頑張りました。

その努力が実ってか、数か月後、ドライブスルー係を任されることに!
実はドライブスルー係はカメラに映るお客様の注文を取りながら、その一つ前の順番のお客様のドリンクメニューを作らねばならないのです。つまり、頭と手と声と…、別々の注文を捌かねばならないという大変難しい仕事なのです。
元来、あわてんぼうな私は、初日からパニック。マニュアルで、注文を取る際には「いらっしゃいませ、こんにちは。マイクに向かって、ご注文をどうぞ!」と言う決まりだったのですが、
「いらっしゃいませ、こんにちは。マイクに向かって、こんにちは!」と、思わず発してしまいました。顔から火が出るほど、恥ずかしかった…。
ただ、その言葉をうけたお客様が、カメラの向こうで「…こ、こんにちは。」と応えてくださったことに、ちょっと救われました(^^;)。

☆5月の母の日に、夫と息子にカーネーションをもらいました。
アナ・ログ。続いては、佐藤拓雄アナウンサーです。