アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

東日本大震災7年

稲垣 龍太郎
2018/02/28
入社直前の研修中に、東日本大震災を経験した私。
まもなく、仙台放送でのアナウンサー人生も7年です。

ところが、この度、3月1日付けで、報道部に異動することになりました。
思い出深い「めちゃイケ」が番組終了に向けて“終活”するのと同時に、私も仙台放送でのアナウンサーとしての終活を進めることになりました。

思い返せば、入社1年目で起用していただいた「27時間テレビ」。入社5年目に担当した「みんなのふるさと」中継。
セリ田んぼに浸かりながらセリ鍋を食べ…
シロウオの踊り食いにチャレンジ…
キュウリと釣竿でカッパ捕獲に挑戦…。

王道ではなく茨道、記録よりも記憶、無難より笑い…。
決して優等生とは言えないアナウンサー人生でしたが、周囲の皆様のおかげで、全国の舞台で、こんなにも多くの個性的な挑戦をすることができました。
「私らしさを出しながら伝える場所」を頂きました。
感謝の言葉しかありません。

私も「7年」という時間の中で、多くのことを学びました…。
癒えぬ悲しみ、焦る気持ち、忘れられない記憶…
それぞれの7年の中で、皆さんにも、さまざまな感情があるかと思いますが、着実に、少しでも、前に進んでいることは間違いありません。
時間はかかるかもしれませんが、皆さまにとって、明るい未来が訪れることを願って…。
私も新天地で頑張ります!

「朝のニュース見ているよ!」「昔、27時間テレビ見た!」「アナログ、笑える!」
宮城の皆様には、取材先やプライベートで、本当に温かい言葉をかけていただきました。
7年間、可愛がってくださり、本当にありがとうございました。

また本日20時54分からの定時ニュースで、アナウンサーとして、最後のOAを担当します。
もし宜しければ最後に、皆様のお茶の間でのひと時にお邪魔させてください。
それではまた、どこかでお会いしましょう!
お元気で!

真冬と言えば

稲垣 龍太郎
2018/02/19
宮城の冬は、毎年、驚くほど寒いと感じるのですが、今年は、さらに大寒波襲来!
氷点下の気温の中、もはや「寒い」を通り越して、「冷たい」という感覚でした。

さらに路面の凍結により、何度転びそうになったことか…。
こんな状況では、スリップ事故が怖くて、自ら車を運転する気にもなれません。

そんな真冬に先日、私は、冬用コートのボタンが取れた上に、ボタン自体も紛失!仙台駅前の某ショッピングセンターに、ボタンを買いに行くと…
「あら!!稲垣さん!」と、聞き覚えのある元気な声が…。
以前、自宅に伺って取材させていただいた奥様 !!
まさか、ここで働いていらっしゃったとは。
事情を話すと、すぐに合うボタンを紹介してくださり、ボタンを取り付けるコーナーまで、連れて行ってもらいました。
近況なども伺えて、楽しい時間でした。

取材は、多くの人との出会い、ご縁があり、人の温かさを感じられる機会でもあります。
取材に協力していただいた皆さんには、ご自身の時間を割いてまで話してくださり、いつも本当に、感謝の思いが尽きません。

画像は、どんなに寒くても散歩は欠かせない実家の愛犬です。
クリスマスプレゼントのクッションがお気に入り?
やはり、犬も温かい場所が好きなのでしょうか。

次は、梅島さんです。

テレビと私

稲垣 龍太郎
2018/01/31
2月1日は「テレビ放送記念日」です!
ということで、テーマは「テレビと私」。

ここ数年、「自宅にテレビを置いていない」という人に、よく会います。
いや~、私にはその生活、とても考えられない。

子どものころは、「HEY!HEY!HEY!」「LOVE LOVEあいしてる」「めちゃイケ」「とんねるずのみなさんのおかげでした」を見て、爆笑していました。
あの芸人さんが、あの大物歌手の頭を叩いた !! という衝撃。
風呂の底が抜けて、スライダーへと変わる驚き。
スキー場を自転車型スキーで滑走して、1回転フィニッシュのスターにしきのさん!
私の笑い声が大きすぎて、母親に「もっと静かにしてくれへん?」と、何度言われたか、わかりません。

ドラマでは「やまとなでしこ」「恋のチカラ」…キュンキュン&号泣。
昼ドラでは、「赤い糸の女」「愛の流星」…キュンキュン&ドギマギ。桜子さんではなく、若葉ちゃんでしょ!
矢田亜希子さんを初めて画面で見たとき、「完璧な美人」って世の中にいるのか!という衝撃は、忘れません。

また、当時を振り返ると、見逃した時・録画し忘れた時の無念さ。
ビデオテープの残量を計算せず録画予約して、番組の途中までしか録画できていなくて、良いシーンで急に巻き戻しが始まる、あの時の、「自身の詰めの甘さ」への反省…。
こうした気持ちが思い出されます。

最近は、観られる時間も限られていますが、「人生のパイセンTV」だけは、必ず見ていました。
ふんどしを配り歩いて、ふんどしパレードする企画が好きでした。
いつか復活してくれないだろうか…。

画像は、八丈島シリーズ第3弾。
島寿司です。ネタをタレに漬け込み、ワサビのかわりにカラシが入っています。
ネタのツヤ?テカリ?が良いですね!
事前予約しないと食べられないお店が多いのでご注意を。

次は、金澤アナウンサーです。

冬季オリンピック

稲垣 龍太郎
2018/01/25
やはり宮城県民としては、フィギュアスケート・羽生結弦選手に期待する人が多いですよね!?

年末、実家に帰省した際、オリンピックのフィギュアスケート中継お知らせと見間違うようなポスターが!!

私の地元・大阪府枚方市にある遊園地「ひらかたパーク」のスケートリンクの告知ポスターでした。
まさに、ユーモアの産物。

さらに市役所でも、思わず笑みを浮かべるものが…。
「枚方=ヒラカタ」と読める人は圧倒的に少なく、だいたい「マイカタ」と読まれてしまいます。
そんなあるある話から、ついに、市のキャッチコピーが…

「マイカタちゃいます、枚方です。」
「住んでくれるなら、マイカタでもいい。」

となりました。
http://www.hira2.jp/topic/shiseiyouran-20160330.html

こうしたユーモアを見つけるのが帰省の楽しみでもあります。

ちなみに、冬季オリンピックは、「カーリング」と「ショートトラック」が好きです。
誰を応援…というより、カーリングの手に汗握る攻防、ショートトラックの激しい攻防は、4年に1度の楽しみです。

画像は、帰省する前に立ち寄った東京都・八丈島で見た「天使の梯子(雲間から差す光)」です。
2年後は、いよいよTOKYO!ですね。

次は下山アナウンサーです。

初○○2018

稲垣 龍太郎
2018/01/09
2018年!初三十路!!
ついに今年、30歳を迎えます。
同期は、私を含めて5人中3人が結婚。
また、これまで多くの先輩・後輩の結婚式で、恒例の再現VTRに出演してきました。

山形で、初対面の新婦の父とお酒を飲み…
蔵王町の高級旅館の一室で、後輩のプロポーズシーンを演じ…
松島町の宿で、男同士でハグをして、障子に「抱き合う影」を作り…

結婚式恒例の再現VTRは、本人への祝福の気持ちの表れであり、手の込み具合がテレビ局としての意地の表れでもあります。
皆、時間がないと言いつつも、仲間のために、何とか時間を捻出して作り上げる心意気が、この会社で働いていて良かったなと感じるところでもあります。

30歳を迎えるので、私も、初・結婚!を目指したいところ…。
別に何度もしたいというわけではありません。
でも…。たとえば、バツ5=5回も、他人から結婚したいと思うほど愛されたということですよね?
それだけ、人としての魅力がある、ということですよね?
だから、何度も結婚できる人も、すごいなと感じます。

ただ私の場合、よく当たる占い師さんによると、結婚は「2020年以降」だということです。
まだ2018年。
その言葉を信じて、今年も来年も独身生活を謳歌しましょう。

画像は「独身生活」謳歌の表れか?
年末に行った「八丈島」です。

次は梅島さんです。

2017年振り返って

稲垣 龍太郎
2017/12/29
2017年は仙台市長選に、衆院選に、知事選に…
宮城は、まさに選挙の年。
今年を振り返れば、4月、現職仙台市長の突然の引退宣言から激動の日々が始まりました。こんなにも、その時その時、目の前のことに没頭した1年は、初めてだったように感じます。
とても勉強になった1年であり、やりがいを感じ、充実した1年でした。

仕事では「離党」という言葉をよく耳にしましたが、プライベートでは「離島」に目覚めました。

今年は、奄美大島、喜界島…へ行きました。
そして年末は、日本のハワイとも言われた「八丈島」にいってきます。

何を間違ったのか。まとまった時間がとれない仕事とは逆行した趣味を持ってしまいました。

普段、激しい時間の流れの中に身を置くことが多かったからこそ、心が勝手に、ゆとりある“島時間”を求めたのかもしれません。


自身の行動が「一線を越える」前に、自身の心が「オフホワイト or ダークグレー」になる前に、時には、自身のメンタルを「忖度」して、リラックスさせる時間を作ることも大事だと学んだ1年でもありました。
うーん…いろいろ考えたのですが、今年は、流行語の入れ込み方が、やや強引になってしまいました…。

画像は奄美大島の海岸です。
コバルトブルーのような気持ちにリフレッシュして、来年に向けての英気を養ってきます !!

みなさんも、良いお年を!良いひと時を!

次から新テーマ!佐藤部長から始まります。

贈りもの

稲垣 龍太郎
2017/12/19
今月、父が還暦を迎え、大阪に帰省して家族でお祝いをしました。
父へのプレゼント・サプライズ動画など総合演出を手掛けるのは、もちろん、妹です !!

妹の指揮のもと動く、妹の旦那と兄(私)…。

サプライズ動画 編集:妹の旦那
サプライズ動画 監督:妹
サプライズ動画 出演:母、妹、妹の旦那、兄(私)、親戚・・・
プレゼント担当:兄(私)
プレゼント・アドバイザー:妹・母・店員のお姉さん
総監督・演出:妹

頼りになる妹です…。

LINEを通じて送られてくる、さまざまな指令。
仕事の合間に、何とか応えていく私。
しかし総監督(妹)からは「早く送ってこい!」と催促の連絡。

結局、兄は、妹のアドバイスのまま、動いていました。
ただ、しっかり者の妹のおかげで、遠い仙台からでも、無事に駆けつけて、父の還暦を祝うことができました。
本当に感謝の思い、頭が下がります。

写真は、家族で撮った記念写真です(?)

次は、梅島アナウンサーです。

冬支度

稲垣 龍太郎
2017/11/27
飲食店に入ったら、真冬でも、温かいお茶より、冷たいお水を出してもらいたい稲垣です。
ゴクゴクと身体の中に入っていく感覚が好きです。

この時期、コンビニに行くと、そばなどの麺類が、ほとんど温かいものに変わっているので、私にとっては、やや不都合です。
冬場でも「冷やし月見とろろそば」が食べたい!
温かい「かけそば」より、冷たい「ざるそば」派です!

ただ、「そば派」よりも「うどん派」な私。
地球最後の日に何が食べたいかと言われれば、間違いなく「讃岐うどん」。いや「稲庭うどん」いやいや「五島うどん」。どれかを選ぶでしょう。
いやいやいや、それよりも、むしろ、自分自身で地球最後の日に食べる「自身の味覚が満足できるうどん」を作れるようになりたい。
現時点では、そんな実力はありませんが、それほど「うどんLOVE」な私。「I (ハート) UDON」のTシャツを作って着たいくらいの気持ちです。

うどんならば、冷たくとも温かくとも… So!デリシャス!
冬なら、身体が温まりそうな「五島うどん 地獄炊き」「釜揚げうどん」さらには「釜玉うどん」を食べる回数が増えそうです。

ちなみに画像は鹿児島市のうどん・そば店「やぶ金 桜島フェリー店」の「かけうどん」です。
さつま揚げが…!!
そして、なんと !! この店は鹿児島港-桜島間をおよそ15分で結ぶ「桜島フェリー」の船内にあります。
そして、うどんの丼は、船内のお店に返却!

ということは、つまり、15分で食べ切らなくては…!?

私は、往復で2杯。
それでも、鹿児島港と桜島港の中間地点に差し掛かるころには、ともに完食していました。
島から通学する地元の学生たちにも人気のようです。
外国人観光客や修学旅行生たちも、到着地点に接岸するまでには、完食できたようでした。


まもなく12月ですね。忘年会の支度も始めなければ。
でも、その前に、夏に処分してしまった「毛布」を買わなければ、仙台の冬を越せそうにありません…。


次は寺田アナウンサーです。

感謝してます

稲垣 龍太郎
2017/11/16
3年ほど前、お盆シーズンに、気仙沼あたりをドライブしていたところ、レンタカーが故障して立ち往生…

さらに、ほぼ同時に携帯電話が寿命でダウン。
全く使えなくなりました…

加えて、夜遅かったため、仙台に戻る電車もバスも、もうありませんでした。

宿泊施設を探しても、夏休みシーズンで、どこも満室…。

まさに、“逆ミラクル”とも言うべき不運でした。

それでも、どこか泊まる場所はないかとタクシーの運転手さんに尋ねると、工事関係者が多く泊まるモーテルを紹介され、何とか夜を明かすことができました…。

インターネットにも、ガイドブックにも載っていない地元に詳しい人だけが知る場所…。
当時のどうすれば良いかわからない感情を思い出すたびに、あの時のタクシーの運転手さんには、頭が下がる思いです。

画像は、鹿児島旅行で撮りました。
似ていますかね?

次は、金澤アナウンサーです。

今年のうちに・・・

稲垣 龍太郎
2017/11/08
今年のうちに、夏休みに旅行した奄美大島について書きます。

東京・大阪からのアクセスは良好!
成田空港or関西国際空港からLCCの飛行機が運行しています。そのため運が良ければ、片道1万円くらいで行ける時も。

一番の観光地は、なんといっても、コバルトブルーの海 !! 10分に1回は、車を停めたくなってしまいます。目を奪われる海岸が、何ヵ所もあります。
また必要以上に“観光地化”されていないから落ち着きます。

でも、中心部の名瀬(なぜ)地区周辺には、コンビニも、大手家電量販店も、ハンバーガーのチェーン店も、漫画喫茶も。
夕方には渋滞も発生…。
鹿児島第二の繁華街・屋仁川通りで飲み過ぎても、タクシー、すぐに見つかりますよ。
テレビも、公共放送と民放4局が映ります。
4日間いましたが、離島なのに、あまり不便さは感じませんでした。

台風銀座と呼ばれるほど、台風が通過するだけに、お天気とは睨めっこですが…。
移住先として人気な理由が、なんとなく理解できました。
特に、どこを見たいという目的を持って行ったわけでもないのですが、“なんとなく落ち着く”…初めての感覚でした。

画像は、奄美大島北部の「あやまる岬」です。
自然の織り成す色が好きです。

次は牧アナウンサーです。