アナ・ログ ~アナウンサーリレーエッセイ~

秋に楽しみなこと

堤 勇高
2023/09/28
宮城に住んでいると海産物のニュースに触れる機会が多いと感じます。
海なし県で生まれた私にとってはなおさらなのかもしれません。

先日、サンマ初水揚げのニュースを読みました。
サンマ自体は幼少期から秋の味覚としての認識がありましたが、宮城に住んでより身近な話題と感じています。

さらにこのサンマに関して、宮城に来てから知った「新境地」が。
それがサンマの刺身。

社会人1年目の時に、居酒屋でサンマの刺身を初めて食べました。
それまでサンマは焼き魚以外のイメージがなかった私にとって衝撃のメニュー。
恐る恐る食べたのをおぼえています。

一口食べて、その不安は解消されました。
焼き魚としても魅力になる脂の乗りをまさしく「生」で味わうことができる感覚、恐れていた臭みも感じず、小骨も気になりません(これは料理人の方の丁寧な調理が故かもしれません)。

今考えてみればアジやイワシといった青魚の刺身も好きな私なので、サンマの刺身が苦手なわけがないのですが、これまでは自分の中に発想すらなかったサンマの刺身。
秋に楽しみなことの一つとなっています。

さて写真は先日取材で訪れた、松島湾の観光スポット「馬の背」です。
天然の桟橋と言われるだけあり、松島湾の海面を歩いているような、不思議な場所でした。

次は牧アナウンサーです。

好きな寿司ネタ

堤 勇高
2023/09/19
サーモン!中でもとろサーモンか炙りサーモン!
……と言いたいところなんですが、私はタコを推します。

脂ののったトロやサーモン、宝石のように輝くイクラなどに比べ、淡泊な味を極めたようなタコは「地味」と言えるかもしれません。実際私も回転ずしなどを食べに行ったときの「初手」はサーモン、ネギトロ、イクラなどを注文しています。

ただし、そのような脂ののったネタや味の濃いネタは確かにおいしいのですが、連続して食べ続けるとだんだんと胃がもたれるような、しつこいような感じがしてきませんか?歳でしょうか……。

そこでリリーフとして登板するのがタコです。

さっぱりと淡泊な味ながら、うま味は噛めば噛むほど染み出してくるタコ。こってりとした口や胃の中を一度リセットしてくれて、再び他のネタを一層美味しく感じさせてくれるタコ。チームを支えるベテランの風格を漂わせ、いぶし銀の活躍を見せるタコ。
寿司を食べたときの幸福度はタコなしでは得られないと考えています。

書いていたら寿司を食べたくなってきました。今度、南三陸に新鮮なタコを食べに行くのもいいですね。もはや寿司ネタというよりただタコが好きなだけかもしれません。

ということで写真は直近で食べたお寿司!
もちろんタコも個別で注文しました!

次は高橋アナウンサーです。

再会

堤 勇高
2023/08/29
柔軟剤やお香など「良い香り」のものが好きで、いつかは自分の中での「究極の香り」を見つけたいと思いながら日々を生きています。
そんな究極の香りにたどり着くために日常生活の中で出会った良い香りは、何の香りなのか?をできるだけ調べるようにしています。

コロナの感染拡大が起こる前、大学時代の友人と訪れたバーでのこと。お店に入ってすぐに、内観や雰囲気のおしゃれさよりも先に「私好みのお香が焚かれている」と感じました。アジアンテイストの、少し甘みのある香りです。

この機を逃すまいと最初の注文をする際、バーテンダーに「何のお香を焚いているんですか?」ときいてみました。そして教えてもらったのがナグチャンパというお香。愛好家の方々の中では有名なお香なんだとか。
バーテンダーがとても気さくな方で、わざわざパッケージの写真まで撮らせてもらい、ホクホクで家に帰り……いつの間にかそのことをすっかり忘れていました(笑)

そんなナグチャンパとの「再会」は今年に入ってから。
海外の雑貨などを販売するお店にフラッと立ち寄った際、見覚えのあるパッケージが……
それを見た瞬間に数年前の記憶がよみがえりました。
思い出した衝撃のあまり、なぜか大慌てで購入。紆余曲折ありつつも「究極の香り候補」を入手しました。

数年越しでもやはり私好みの香り。狭い我が家で焚くには少し煙も香りも強めなので、頻度などを調整しながら楽しんでいます。

写真は件のバーで撮らせていただいたものを引っ張り出してきました!

次は牧アナウンサーです。

暑い日のお供

堤 勇高
2023/08/10
真夏のような暑さの日、台風のような激しい雨の日……
今年の梅雨は(今年の梅雨も?)梅雨らしくない天気の日が多かったように感じます。

そんな中30℃を超えるような暑さの日はがぶ飲みしています、アイスコーヒー。
熱中症予防の観点から見てもカフェインをあまりとりすぎないほうがいいと聞いたことがありますが、どうしても手が伸びてしまいます。

もともと冬でもアイスコーヒーを飲むほど敬虔な「アイスコーヒー教」の私。
甘い飲み物にありがちなべたつき感もなく、コーヒーの深い香りも感じられるので、さっぱりしてリラックスしたいときにどうしても第一候補になります。

更に氷の入ったアイスコーヒーでは氷の涼やかな「カラカラ音」も楽しめます。
これは日本の夏の文化、風鈴に通ずるところがあるのではないでしょうか?

そんな現代版の風鈴ことアイスコーヒー、やはり飲みすぎには注意しつつ、この夏も存分に楽しんで猛暑を乗り越えていきたいと思います。

写真は先日、松島で取材した「日本三景の日」イベントにて、ブルーインパルスの展示飛行です。
実は生でブルーインパルスの展示飛行を見たのはこの時が初めて。曇りだったのが惜しいところではあるものの、映像とはまた違った迫力に魅了されました。

次は金澤アナウンサーです。

まつり

堤 勇高
2023/07/19
お祭り、大好きです。
その場の雰囲気がいつもより少しだけ熱を帯びたような非日常空間。
多くの人出と活気。
おのずと自分のテンションも上がります。

祭りと言えば和太鼓のリズムと横笛の音色。
どこか遠くからそんな音が聞こえてくると「お?お祭りかな?」とふと足が止まりませんか?

そんな和太鼓も横笛、どちらも演奏できますというのが私のちょっとした自慢です。
というのも、子どもの頃に地元の祭りに参加しており、小太鼓、大太鼓、笛と地域の「師匠」たちから習ってきたのです。

小学生の頃は小太鼓を担当するのですが、大太鼓を叩く中学生以上の大人たちがやけにかっこよく見えました。

もちろんレベルとしては素人の域を出ませんし、しばらく触れていないので今や満足に演奏できなくなっているかもしれませんが、一応しっかりと音が出てメロディーも奏でられる(はず!)ということで特技未満の「自慢」ということにしています。

今回の写真はそんな横笛を吹く幼少期の私です。若い!

そしてそして!
来月5日と6日には仙台放送のお送りする「みやぎ元気まつり2023」が開催されます。
和太鼓のリズムと横笛の音色は……おそらくありませんが、来場者の皆さんにとって少しでも思い出に残る祭りになるように私をはじめアナウンス部一同も頑張ります。
当日は夢メッセみやぎに是非お越しください!

次は西ノ入アナウンサーです。

夏と言えばこの曲!

堤 勇高
2023/07/11
「夕方6時のチャイムが~」
「夏といえば!」というよりは「夏の終わりといえば」の曲ですが、フジファブリックの「若者のすべて」が好きです。
冒頭の歌詞、決して「5時」と「6時」を間違えたという凡ミスをしているわけではありません。

富士急ハイランドなどがある静岡県の富士吉田市。
大学生時代、車に乗ってその富士吉田市を通った際、夕方6時を知らせるために街の防災無線(おそらく)で流れていたのが鐘の音でカバーされた「若者のすべて」でした。

後に調べてみるとフジファブリックのボーカルで、2009年に亡くなった志村正彦さんが富士吉田市出身で、彼の誕生日である7月10日前後に、期間限定で夕方6時のチャイムを「若者のすべて」に変更しているのだとか。

私はあの曲の特にBメロ(夕方5時のチャイムが~のところです)が好きなのですが、チャイムで流れていたのもまさにその部分からサビにかけて。
夏の夕方、街全体に響き渡る「若者のすべて」は実際の曲にも負けないほどノスタルジーで、忘れられない雰囲気でした。

それ以降夏になると、あの時の光景は「何年たっても思い出してしまう」ものになりました。

写真で少しでも真夏感をということで先日の晴れた日の空withパラソルです。
最近撮った写真の中では一番夏を感じる1枚ということで……。

次は寺田アナウンサーです。

気分が上がるお弁当

堤 勇高
2023/06/20
今回の写真のような、見た目にも美しい懐石料理のような弁当。
いくらやウニなど高級な海鮮がこれでもかと盛り付けられた海鮮弁当。

「携帯食料」という枠を大きく超えるような高級弁当は見た目でも味でもテンションが上がります。

しかし私が「テンションの上がるお弁当」で最初に思い浮かんだのはから揚げ弁当でした!
ザ・庶民ですね(笑)

恐ろしいほどにご飯が進むあの味、冷めてもある程度維持されるジューシーさ、他のフライ類と比べてより多くの味のバリエーションがあることなどなど……から揚げは圧倒的に弁当向きのおかずだと思います。

宮城県内でもこれまで様々なから揚げ弁当を食べてきました。
お気に入りのお店などもいくつか見つかり、この先も増えていったらいいなと思っています。

さらに気づいたこととして、やはり大学の近くにあるお弁当屋さんは「盛り」が良いということ。
食べ盛りの学生さんを思ってか、比較的安い値段でとんでもない量のから揚げが食べられる、しかもおいしいということで大学近辺は私の中のから揚げホットスポットとなっています。

から揚げのカロリーは大学周辺に行くまでの徒歩で消費できているという完ぺきなプラン。
から揚げが食べられなくなる歳になるまで、楽しんでいこうと思います。

次は下山アナウンサーです。

学生時代のアルバイト

堤 勇高
2023/06/12
「肉バル」でアルバイトをしていました。
私が担当していたのはキッチンで、レンガブロックくらいの大きさの肉を夏でも冬でも網にのせてひたすら焼いていました。

肉の外側に素早く火を入れるため、油を垂らして火柱を上げたりもしていました。
腰くらいの高さにある網から頭より高いところに上がる火柱、さながら護摩行です。

当然冬でも汗だくになるほどの熱さ。
特に夏は「灼熱地獄」という言葉が合うような状況で、数リットル単位で水を飲まないといられないハードなアルバイトでした。

ただ、もともと料理を作ること自体は好きだったので、毎日楽しく仕事していました。
(嫌いなのは片づけることです……)

そんな学生時代の経験が存分に活かされる季節がやってきます。
初夏あたりから始まる「バーベキューシーズン」です。

肉の大きさや硬さから何となく「ベストな焼き上がりかどうか?」を判断できるので、最高の焼き加減のお肉を一緒に来た仲間たちに提供できます(笑)

アルバイト時代ガブガブ飲んでいた水の代わりに、バーベキューではビールを……。
しっかり働けますので、どなたかお誘いお待ちしています(笑)

写真は定禅寺通りの一枚。
「全国都市緑化仙台フェア」の「SENDAI」モニュメントを見かけたのでまわりのキレイな花と一緒に撮りました。
曇りだったのが何とも惜しい!

さて「学生時代のアルバイト」は今日で終了です。
次回からは新テーマ、トップバッターは牧アナウンサーです。

旅あれこれ

堤 勇高
2023/05/15
行動制限のないゴールデンウイーク、新型コロナウイルスの5類移行とお出かけが日々しやすくなっている昨今。
この数か月、度々観光地を取材していますが、宮城県内でも国内から海外まで多くの方が久々の旅行を楽しんでいて、報道の仕事をしながらも気運の高まりを感じます。

当の私はというと、思い返してみれば新型コロナの感染拡大以降本当に一度も「旅行」をしていませんでした。

沖縄、北海道、海外……漠然とした「行きたい旅行先」は多いですが、具体的に行きたい場所を一か所挙げるとすれば大阪、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンです。
大学時代などに「夢の国」は度々行きましたがUSJは人生でまだ一度も行ったことがありませんでした。

理由があって行くのを避けていたというわけではなく、単純に偶然行く機会がなかったのですが、これから先、私が「旅行再開」を迎える際の目的地有力候補です。

正直どんなアトラクションがあって、どんなコンテンツが人気を集めているのかも詳しくない状態ですが「絶叫マシーンが好きなら楽しめるはず」と以前友人も言っていたので、きっと私も楽しめると思っています。

写真は人生数少ない海外旅行、ヴェネツィアで撮った一枚です。
今回のこれを書きながらも思うのは「気運」は高まっているもののコロナ自体は消滅していないということ。
この旅行をしたときのように、感染のリスクがほぼゼロになるまではコロナ禍の「終息」とはならないと思うと同時に、その「終息」が一刻も早く訪れることを願います。

次は下山アナウンサーです。

お茶の話

堤 勇高
2023/04/27
飲み物に関して、一度ハマるとしばらくはその飲み物を買い続ける習性があります。

たしか2年前くらいは無糖の紅茶にハマっていました。
去年はほうじ茶でした。
そして今年のマイトレンドは玄米茶です。

飲むと玄米の香ばしさが感じられる玄米茶。
落ち着くような、深みのあるあの香りがたまりません。

全く根拠があるわけではありませんが、普通の緑茶より体に良い気もします。

ただ玄米茶にはこれまでブームになっていたお茶たちには無かった難点があります。
コンビニなどで飲み物を探しているときに、玄米茶が売っていないことが度々あるのです。
自動販売機に至っては売っていることのほうが稀(私の体感ですが)です。

最近ではどのスーパーやどのコンビニに玄米茶が売っているのか、自分の身の回りの店舗に関しては把握しつつあります。

果たして私の中での玄米茶ブームはいつまで続くのか?
そして「ネクストブレイク」のお茶は一体何茶なのか?
おすすめのお茶がありましたら教えてください。

写真は会社の近くにあるお菓子屋さんのフルーツタルトです。
フルーツの甘酸っぱさとカスタードの濃厚さが絶妙なバランスでした。
玄米茶ではなくコーヒーといただきました。

次は金澤アナウンサーです。